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【2025年度版】在宅看護専門看護師になるには?全国の大学と資格取得のメリットを徹底解説!

【2025年度版】在宅看護専門看護師になるには?全国の大学と資格取得のメリットを徹底解説!

在宅看護専門看護師の資格について「どうしたら取得できる?」「取得するメリットは?」などの疑問を抱えている方は少なくないでしょう。在宅看護専門看護師は、在宅ケアにおける高度な実践能力と専門性をもち、在宅療養者とその家族を支援するスペシャリストです。

本記事では、在宅看護専門看護師になるための道筋や全国の大学院、資格取得のメリットを解説します。さらに、認定審査の概要や合格のポイントも紹介しています。

この記事を読むと、在宅看護専門看護師の制度が理解でき、資格取得に向けた具体的な計画が立てられるでしょう。資格取得を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。

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目次

在宅看護専門看護師とは?役割と専門性

専門性の高い在宅看護専門看護師像

在宅看護専門看護師は、在宅医療の現場で高度な看護実践と教育・研究能力などを行う専門家です。複雑な健康問題を抱える在宅療養者とその家族を支援するために必要なスキルと知識を備えています。

ここでは、在宅看護専門看護師の定義と位置づけ、求められる役割について解説します。

在宅看護専門看護師の定義と位置づけ

在宅看護専門看護師とは、日本看護協会が認定する専門看護師の一分野で、在宅ケアに関する高度な知識と技術を持つ看護のスペシャリストです。

専門看護師制度は1994年に発足し、在宅看護専門看護師の認定は2012年より開始されました。複雑で解決困難な健康問題を持つ個人や家族、地域に対して水準の高い看護ケアを提供します。

在宅看護専門看護師は、日本看護協会が定める教育課程を修了し、認定審査に合格した看護師です。2024年12月時点では、全国で137名の在宅看護専門看護師が活躍しています。

在宅看護専門看護師に求められる役割と能力

在宅看護専門看護師には、以下の6つの役割が求められます。

  • 実践:複雑な健康問題を持つ患者への高度な看護実践
  • 相談:看護職者に対するコンサルテーション
  • 調整:保健医療福祉に関わる多職種間の調整
  • 倫理調整: 倫理的問題や葛藤の解決への支援
  • 教育:看護職者への教育的役割
  • 研究:知識・技術の向上のための研究活動

上記の役割を果たすために、専門的な知識と技術・リーダーシップ・コミュニケーション能力が必要です。また在宅看護では、限られた資源の中で最善のケアを提供するための創造性と問題解決能力も求められます。

活躍の場は訪問看護ステーションのほか、病院の退院調整部門・地域包括支援センター・行政機関などさまざまです。

一般の訪問看護師との違い

一般の訪問看護師との違いは、より専門的な知識と高い判断力をもち、研究やコンサルテーションなどを行う点です。

訪問看護師が日常的なケアや観察を担うのに対し、在宅看護専門看護師は、複雑な事例への対応や地域包括ケアシステムの構築など、より幅広い役割が求められます。

在宅分野の認定看護師との違い

認定看護師も在宅看護専門看護師と同様に日本看護協会が定める資格です。専門看護師が倫理調整や研究、教育などを広く行う一方で、認定看護師は特定の看護分野において熟練した技術と知識をもち、水準の高い看護実践を行います。

認定看護師の役割は以下の3つです。

  • 実践:高い臨床推論力と病態判断力に基づき、熟練した看護技術及び知識を用いて水準の高い看護を実践する。
  • 指導:看護実践を通に対し指導を行う。
  • 相談:看護職等に対し、コして、看護職ンサルテーションを行う。

在宅ケア認定看護師は、QOLの向上・セルフケア支援・在宅療養移行支援・多職種との調整・終末期ケアなど、具体的な技術と知識に特化しています。

※2025年度時点では、訪問看護と在宅ケアの2分野があります。2026年度に訪問看護認定看護師の教育が終了し、在宅ケア認定看護師のみとなります。

在宅看護専門看護師になる3つのメリット

在宅看護専門看護師のメリット

在宅看護専門看護師の資格取得により得られるメリットは以下の3つです。

  1. 専門性を活かした多様な活躍の場
  2. 充実した待遇とキャリアアップの機会
  3. 専門性によるやりがいと社会的意義

これらのメリットを理解することで、資格取得への具体的なビジョンが描けるでしょう。

1.専門性を活かした多様な活躍

在宅看護専門看護師は、高度な専門知識と技術を活かして、さまざまな場で活躍できます。活動例として、以下が挙げられます。

  • 訪問看護ステーションでの管理者としてリーダーシップを発揮
  • 総合病院の在宅医療部門での退院支援
  • 地域包括支援センターでの多職種連携
  • 大学や専門学校での教育・研究活動
  • 行政機関で政策立案や制度設計に参画

2024年12月時点での在宅看護専門看護師の活動場所は、訪問看護ステーション(43.2%)・病院(32.2%)・教育機関(10.2%)・その他(6.8%)・介護保険施設等(3.4%)・クリニック(1.7%)・会社(1.7%)です。

在宅看護専門看護師の活動場所(2024年12月時点)

訪問看護ステーションや病院のみならず、多様な場での活躍が可能なことがわかります。

参考:専門看護師 | 看護職の皆さまへ | 公益社団法人日本看護協会

   データで見る専門看護師「専門看護師が所属する施設」

高齢化社会が進む日本では、在宅医療のニーズが急速に高まっています。2025年には団塊の世代が全て75歳以上となり、在宅医療を必要とする人口は2040年以降に最も多くなると予測されています。このような社会背景から、在宅看護専門看護師の需要は今後さらに増加するでしょう。

2.充実した待遇とキャリアアップの機会

専門看護師の資格を取得することで、給与面・キャリア面で優遇されやすくなります。

日本看護協会の2019年専門看護師活動実態調査によると、専門看護師として毎月「資格手当の支給がある」と回答した割合は 30.9%でした。

その支給額は「5,000〜10,000 円未満」が 42.7%と最も多く、次いで「3,000〜5,000 円未満」19.4%、「10,000〜15,000 円 未満」15.8%の順となっています。

キャリアアップの指標となる職位についてもみていきましょう。

就業先を「病院・訪問看護ステーション・診療所・社会福祉施設・介護保険施設等」と回答した専門看護師の職位は、半数近い方が「主任相当」または「看護師長相当」の職位と回答しています。

また「教育研究機関」で勤務している専門看護師の職位は、「助教」43.5%、「講師」 28.7%、「准教授」14.8%でした。

このように、専門看護師資格の取得により、待遇向上とキャリアアップを目指せるでしょう。

参考:日本看護協会 2019 年度 専門看護師活動実態調査結果(第 1 報)

3. 在宅医療の発展に貢献

在宅看護専門看護師は、単に個々の患者さんへのケアを行うだけでなく、在宅医療の質向上や地域包括ケアシステムの発展にも貢献できます。

具体的には、以下のような活動を通じて地域医療の発展に寄与することができます。

  • 他の看護師への教育・指導による在宅ケアの質向上
  • 多職種連携の促進による切れ目のないケアの実現
  • 研究活動による在宅看護の知識体系の構築
  • 政策提言による在宅医療システムの改善

これらの活動は社会的意義が大きく、やりがいを感じられる点も大きなメリットです。

在宅看護専門看護師になるためのロードマップ

在宅看護専門看護師の道を進もうとするナース

続いて、在宅看護専門看護師になるための道筋を解説します。在宅看護専門看護師の資格を取得するためには、看護師免許取得後、以下の3ステップが必要です。

  1. 通算5年以上の実務経験を積む(通算3年以上は在宅看護分野)
  2. 看護系大学院の専門看護師教育課程への進学・修了
  3. 日本看護協会の認定審査への申請・合格

本章ではこれらのステップについて詳しく解説します。

1.在宅看護分野の実務経験を積む

在宅看護専門看護師の資格を取得するには、看護師としての実務経験が通算5年以上必要です。そのうち3年以上は在宅看護分野での経験を積む必要があります。

日本看護協会の2019年専門看護師活動実態調査によると、修士課程進学時の看護職としての経験年数は平均 11.9 年(±6.22)でした。

在宅看護分野での臨床経験を積む場として、以下の施設が考えられます。

  • 訪問看護ステーション
  • 病院の在宅医療部門・退院調整部門
  • 地域包括支援センター

参考:日本看護協会 2019 年度 専門看護師活動実態調査結果(第 1 報)

2.看護系大学院の専門看護師教育課程を修了する

在宅看護専門看護師になるためには、日本看護系大学協議会が認定する専門看護師教育課程(修士課程)を修了する必要があります。

在宅看護専門看護師教育課程で履修する科目の一例は以下のとおりです。

  • 看護教育学
  • 看護管理・政策論
  • 看護理論
  • 看護倫理
  • 在宅看護学特論
  • 在宅看護学演習
  • 在宅看護学実習

総計38単位を取得する必要があります。多くの大学院の修士課程は2年間で修了できますが、働きながら学ぶ学生のために、3年間の長期在学制度を設けている大学院もあります。

日本看護協会の2019年専門看護師活動実態調査によると、就学期間は「2年」が80.9%、「3 年以上の修士課程(長期履修)」が 17.7%でした。2割近い学生が長期履修制度を利用していることがわかります。

大学院での学びは、臨床での実践を理論的に裏付け、より高度な看護実践能力を身につけるための重要なプロセスです。研究的視点を持ちながら実践する力や、複雑な問題を分析・解決する能力を養います。

3.専門看護師認定審査に合格する

大学院の専門看護師教育課程を修了した後は、日本看護協会が実施する専門看護師認定審査を受験します。

認定審査は年1回実施され、認定審査の申請から合格までの流れは以下のとおりです。

時期手続き内容概要
6月頃WEB申請「資格認定制度 審査申請システム」より申請
6月頃審査料の振込審査料51,700円(税込)を振込む
6月頃審査書類の提出必要書類をオンラインまたは郵送で提出
6月〜10月頃過去問題の開示「資格認定制度 審査申請システム」上で過去問題が開示される
9月頃書類審査の合格発表「資格認定制度 審査申請システム」上で発表
10月頃筆記試験(書類審査合格者のみ)合格者のみ筆記試験を受験
12月頃合格発表「資格認定制度 審査申請システム」上で発表
12月〜1月頃認定料の振込認定料51,700円(税込)を振込む
1月頃情報登録公開情報を登録

在宅看護専門看護師の合格率については現在公表されていませんが、過去のデータから50〜70%と予想されます。

在宅看護専門看護師の筆記試験対策ポイント

ポイントを押さえて専門看護師の筆記試験対策をするナース

在宅看護専門看護師の筆記試験の概要と、突破するためのポイントについて解説します。2025年度までと2026年度以降で筆記試験の出題形式や試験時間、合格基準が異なります。受験する年度を確認のうえ、正しい情報を入手しましょう。

2025年度までの筆記試験

専門看護師の筆記試験では、論述式問題(2問)が出題されます。

  • 事例問題:1問100点
  • 総合問題:1問100点

200点満点中、140点以上で合格です。

出題範囲は専門看護師教育課程の全科目、試験時間は合計120分です。

2026年度以降の筆記試験

2026年度より、マークシート式の四肢択一問題(40問)に変更となります。

  • 一般問題:20問50点
  • 状況設定問題:20問100点

150点満点中、105点以上で合格です。試験時間は合計100分です。

合格のための学習ポイント

在宅看護専門看護師認定試験に合格するための学習ポイントは、以下のとおりです。

  • 試験範囲を整理し、学習スケジュールを立てる
  • 自身の実務経験を理論的な知識と関連づけて整理する
  • 過去問題を繰り返し解き、出題傾向を把握する
  • 介護保険制度や診療報酬改定など、最新の制度変更を理解する

また2025年度までの論述試験で押さえるべき点として、以下の3つが挙げられます。

  • 最初に結論を明確にし、理由や具体例を述べてから主張を繰り返す(PREP法の活用)
  • 看護理論や倫理原則、法制度などの根拠に基づいた主張をする
  • 専門看護師の6つの機能(実践・相談・調整・倫理調整・教育・研究)を意識して論述する

在宅看護専門看護師を養成する全国の大学一覧

在宅看護専門看護師を養成する大学院のイメージ

在宅看護専門看護師の教育課程がある全国の大学院一覧(2024年度)を紹介します。最新情報は各教育機関のホームページをご確認ください。

都道府県教育機関名2024年度開講状況
北海道北海道医療大学大学院
北海道天使大学大学院
北海道札幌市立大学大学院
栃木県獨協医科大学大学院
千葉県順天堂大学大学院
東京都聖路加国際大学大学院
東京都日本赤十字大学大学院
東京都東京慈恵会大学大学院​​○
東京都国際医療福祉大学大学院
山梨県山梨県立大学大学院
静岡県聖隷クリストファー大学大学院
滋賀県滋賀県立大学大学院
大阪府大阪公立大学大学院
大阪府関西医科大学大学院
兵庫県兵庫県立大学大学院
兵庫県神戸市看護大学大学院
高知県高知県立大学大学院
福岡県日本赤十字九州国際看護大学大学院

参考:日本看護協会 2024年度専門看護師教育機関・課程一覧(109大学大学院327教育課程)

在宅看護専門看護師の更新要件

在宅看護専門看護師を更新できたナースのイメージ

在宅看護専門看護師の資格は5年ごとの更新制です。ここでは、更新に必要な手続きや条件について詳しく解説します。

更新手続きの流れ

在宅看護専門看護師資格の有効期間は取得後5年間です。その後も継続して資格を保持するためには、更新審査を受ける必要があります。

更新審査は年1回実施され、手続きの流れは以下のとおりです。

時期手続き内容概要
7月頃審査申請「資格認定制度 審査申請システム」より申請
7月頃審査料の振込審査料30,800円(税込)を振込む
7月頃審査書類の提出必要書類をオンラインまたは郵送で提出
10月頃審査合否の確認「資格認定制度 審査申請システム」上で発表
10月〜11月頃認定料の振込認定料20,900円(税込)を振込む
10月頃情報登録公開情報を登録

更新審査の申請期間を逃すと、同年12月末日に失効します。専門看護師資格を失効した場合、再認定審査を受ける必要があります。

参考:厚生労働省 専門看護師 | 看護職の皆さまへ | 公益社団法人日本看護協会

更新に必要な研修・実績

更新のためには、公に向けて学術集会等での発表または論文投稿を2回以上行うことが必要です。ただし、以下に当てはまる場合はその限りではありません。

  • 審査対象期間(5年間)に60時間の研修を受講した場合
  • 大学院で専門看護師教育課程の教員を1年以上務めた場合

2025年度より更新審査方法が一部変更されており、2024年度までの申請条件である「看護実践時間証明書の提出と実践報告書の提出」が廃止されています。変更に伴い、2025年度から2027年度までは特例措置期間となっています。

在宅看護専門看護師の3つのハードル

在宅看護専門看護師のハードルを感じているナース

在宅看護専門看護師を目指す過程には、いくつかの壁が立ちはだかります。考えられるのは以下の3つのハードルです。

  1. 仕事と学業の両立の困難
  2. 大学院進学に伴う経済的負担
  3. 専門性を発揮できる職場が限定されること

本章では、これらのハードルを乗り越えるために、準備しておくべきことを具体的に解説します。事前に起こりうる問題点を知り、計画的に行動すれば問題なく資格取得できるでしょう。

1.仕事と学業の両立が難しい

在宅看護専門看護師になるためには大学院で学ぶ必要があり、現職を続けながらの学業は負担になることがあります。

大学院での学びは講義だけでなく、実習や研究活動も含まれます。フルタイムで働きながらの通学は難しく、休職や時短勤務などの勤務調整を要するでしょう。研究活動や修士論文執筆のためにまとまった時間の確保も必要です。

職場の理解を得るためには、早めに上司や同僚に相談し、サポート体制を築くことが重要です。長期休暇を取得できる制度や休職制度の活用も検討するとよいでしょう。

2.資格取得のための資金が必要

大学院進学・認定審査にはまとまった費用がかかるため、休職や時短勤務に切り替える場合の収入減少と合わせて、大きな経済的負担になるかもしれません。学費や休職中の生活費への不安は、多くの方が直面する問題です。

大学院でかかる2年間の学費は、学校によって異なりますが、150〜300万円(入学金・授業料)程度です。このほか、交通費や資格認定のための費用がかかります。

勤務先や地域によっては、大学院費用の支援制度が利用できる場合があるため、活用するのも一つの手段です。

利用できる支援として、以下が挙げられます。

  • 病院独自の奨学金・支援制度
  • 日本看護協会の奨学金制度
  • 日本学生支援機構の奨学金
  • 東京都保健医療局の看護師等修学資金貸与事業

ただし、東京都保健医療局による看護師等修学資金貸与事業は、資格取得後に都内で看護業務に従事することを条件としています。

事前に詳細な資金計画を立て、利用可能な支援制度を最大限活用するとよいでしょう。多くの支援制度は申請に時間がかかるため、進学を視野に入れた時点から準備を始めることが大切です。

3.専門性を存分に発揮できる職場が限られる

在宅看護専門看護師の資格を取得しても、専門性を十分に発揮できる職場が限られていることは課題の一つです。

専門看護師としての能力を発揮するためには、研究や教育の役割がある大学病院や専門医療機関、教育機関などに所属する必要があります。しかし、希望する地域や条件で職場を見つけることが難しい場合もあるでしょう。

在宅看護専門看護師の場合、訪問看護ステーションで活躍する機会がありますが、訪問業務を並行しながら専門看護師として活動する難しさもあります。

資格取得後のキャリアプランを明確にし、自分の強みを活かせる職場を慎重に選ぶことが重要です。また、専門看護師同士のネットワークを構築し、情報交換することも有効です。

在宅看護専門看護師を目指す方への3つのアドバイス

在宅看護専門看護師を目指す人へアドバイスをするナース

在宅看護専門看護師の資格取得にはさまざまなハードルがありますが、適切な準備と心構えがあれば乗り越えられます。ここでは、資格取得を目指す方に向け、具体的なアドバイスをお伝えします。

1.現役専門看護師のリアルな体験談から学ぶ

在宅看護専門看護師を目指すなら、まずは現役の専門看護師からリアルな話を聞くことが大切です。

日本看護協会のホームページには専門看護師の活動事例が掲載されています。また、専門看護師が講師を務める研修会や学会に参加することで、実際の情報を得られます。

現役の専門看護師とのつながりを作り、具体的なアドバイスをもらうことで、より現実的な計画を立てられるでしょう。

2.進学・資格取得に向けた準備を進める

大学院受験から資格取得までの道のりをスムーズに進めるためには、計画的な準備が欠かせません。

まず、希望する大学院の情報収集を行いましょう。入試情報や教育内容、教授陣の研究領域などを調べ、自分に合った大学院を選ぶことが大切です。入試には英語・専門科目の試験・小論文・面接などがあるため、1年程度の準備期間を設けることをおすすめします。

経済面では、必要な資金を試算し、奨学金や助成金の情報を集めましょう。日本学生支援機構の奨学金や、勤務先の修学支援制度の活用により、経済的な負担を軽減できます。

また、大学院での学びと仕事を両立させるための勤務調整についても、早めに職場と相談しておくことが重要です。

3.資格取得後のビジョンを明確にする

在宅看護専門看護師を目指す理由や、資格取得後のビジョンを明確にしておくことは、長い道のりを乗り越えるための原動力となります。

「なぜ在宅看護専門看護師になりたいのか」「資格を取得して何を実現したいのか」などの問いを明確にすることで、困難を乗り越えられるでしょう。

5年後、10年後のキャリアプランを考え、資格取得後にどのような場で活躍したいかをイメージしておくことも大切です。在宅看護の分野で、自分の強みや興味・関心をどのように活かせるか考えることで、自分らしく専門性を発揮する道が見えてくるでしょう。

まとめ:地域医療の未来を支える在宅看護専門看護師になろう!

まとめ画像

在宅看護専門看護師は、在宅ケアの中核を担う高度な専門職です。資格取得後は、訪問看護ステーションの管理者や教育機関での指導者など、幅広い分野で活躍できます。

2025年以降の超高齢社会ではさらに需要が高まることが予想され、待遇向上やキャリアアップが期待できるでしょう。

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小瀨文彰プロフィール写真(株式会社UPDATE 代表取締役)
株式会社UPDATE 小瀨 文彰
株式会社UPDATE 代表取締役(看護師・保健師・MBA) ケアプロ訪問看護ステーション東京にて新卒訪問看護師としてキャリアスタート。その後、訪問看護の現場・マネジメント経験の他、薬局や訪問看護運営するスタートアップ企業で40拠点・年商65億規模の経営を行い上場企業へのグループインを実現。現在は医療職マネジメント人財を育成するためマネジメントスクールを運営中。