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看護師の離職を引き起こす?危険な看護管理者の5つの特徴と改善策を解説!

離職を引き起こす危険な看護管理者の特徴

「最近、スタッフの離職が続いている…」

「チームの雰囲気が悪く、メンバーのやる気が感じられない」

「良かれと思って指導しているのに、スタッフが育ってくれない」

看護師長やリーダーの立場にある方であれば、心当たりがあるのではないでしょうか?

しかし、その原因は管理者のマネジメントスタイルにあるかもしれません。

知らず知らずのうちにスタッフの可能性を奪ってしまう「クラッシャー上司」になっていると、離職は加速します。

そこで本記事では、無意識にスタッフの離職を引き起こしている看護管理者の5つの特徴と、今日からできる改善策をわかりやすく解説します。

「スタッフの離職を招く行動を無意識にとっているかも?」と不安になった方は、この記事をぜひ最後までお読みください。

著者名

執筆者

株式会社UPDATE 小瀨 文彰

株式会社UPDATE 代表取締役(看護師・保健師・MBA) ケアプロ訪問看護ステーション東京にて新卒訪問看護師としてキャリアスタート。その後、訪問看護の現場・マネジメント経験の他、薬局や訪問看護運営するスタートアップ企業で40拠点・年商65億規模の経営を行い上場企業へのグループインを実現。現在は医療職マネジメント人財を育成するためマネジメントスクールを運営中。

看護師の離職を招く管理者の5つの特徴と改善策

危険な看護管理者の特徴を知るナース

管理者の人選ひとつで、組織の雰囲気・離職率は大きく変わります。
期待して管理者に任命したはずが、数ヶ月で退職者が続出…というケースは決して珍しくありません。

では、どのような管理者がスタッフを追い詰めてしまうのでしょうか?
特に注意が必要な5つの特徴を整理し、それぞれの解決策を探っていきましょう。

特徴1:責任をスタッフに押し付ける

トラブルが起きた時に、すぐにスタッフへ原因を求めてしまう管理者は危険です。
自分の指示不足や監督不行き届きを棚に上げ、
「私はちゃんと言った」

「理解できない方が悪い」

と切り捨ててしまう態度は、スタッフに深い不信感を与えます。

本来、管理者はチーム全体の結果に責任を持つ立場です。
いざという時に守ってくれる存在かどうかは、スタッフの安心感を左右します。

【改善策】管理者が先導を切って対策を考える姿勢をつくる

問題が起きた時こそ、管理者が矢面に立つ姿勢が欠かせません。
スタッフのミスが原因であっても、対策を一緒に考える姿勢が、スタッフにとっての心理的安全性を生み出します。

特徴2:自分の価値観を押し付ける

「私の頃はもっと厳しかった」
「看護師ならこれくらいできて当然」

こうした言葉は、スタッフの背景や経験を無視し、個人の価値観を押し付けてしまう典型例です。
看護の現場は多様で、育ってきた環境も異なります。
管理者が“自分の当たり前”を基準にしてしまうと、スタッフは委縮し、主体性を失っていきます。

【改善策】価値観の違いを前提に“対話”でスタンスを合わせる

まずはスタッフが何を大切にしているのかや、どんな背景があるのかを丁寧に聞くことが重要です。
共有すべき理念は示しつつも、相手の価値観を尊重する姿勢が、主体性を育む土台になります。

「看護のマネジメントについてもっと学びたい」という管理者の方向けに、UPDATEでは『組織マネジメント基礎講座』を開催しています。無料の体験クラス動画無料個別相談(1回60分)をご用意しています。ぜひ、以下のリンクより詳細をご覧ください。

特徴3:いざという時にスタッフを守らない

クレーム対応など、精神的負荷がかかる場面で“管理者が動かない”ことは、離職につながる重大な問題です。

成長のためと称して対応を丸投げするのもNGです。「できない本人が悪い」と突き放すような関わりでは、スタッフの心は疲弊していきます。

【改善策】管理者がクレームの防波堤になる

「困った時は守ってもらえる」と感じられるだけで、スタッフの安心感は大きく変わります。

  • クレーム対応には必ず一緒に動き、状況を共有しながらスタッフを支える
  • ハラスメントに対しては、組織として明確な基準とルールを示し、毅然と対応する

など、管理者がスタッフを守る姿勢を見せることが重要です。

特徴4:欠点ばかりを指摘する

できていない点ばかりを強く指摘し続けると、スタッフは「どうせ何をやってもダメ」と自己肯定感を失っていきます。
成長のためのフィードバックのつもりでも、伝え方によっては否定として受け取られてしまうことがあります。

特に、新人や経験の浅いスタッフは、繰り返されるダメ出しによって挑戦を避けるようになります。

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【改善策】小さな成長を認め、未来形で改善点を伝える

まずは、できたことから伝えることが大切です。小さな成長であっても具体的に認めた上で、「次はこれができるともっと良くなるね」と未来に繋がるアドバイスを添えるとよいでしょう。
人格ではなく行動に焦点を当てることが、健全な成長を促します。

特徴5:人格を否定する

人格そのものを攻撃する言葉は、スタッフの心を一瞬で折ってしまいます。
「責任感がないのでは?」

「あなたは看護師に向いていない」

などの発言は指導ではなく、ただの言葉の暴力です。

特に新人や経験の浅いスタッフは影響を強く受け、メンタル不調や離職、さらには看護師自体を諦めてしまうケースもあります。

人格否定が染み付いた管理者は、「なぜできないの?」と抽象的に問い詰め、「性格・人間性」の問題にすり替えてしまう傾向があります。

5つの特徴の中でも最も危険で、組織の雰囲気とスタッフの人間関係を崩壊させる行為であるため、特に注意が必要です。

【改善策】行動と人格を切り離し「事実」だけに着目する

指導はあくまで「行動改善」のために行うべきものです。
人格ではなく、具体的な行動にフォーカスして、どう改善できるかを一緒に考える姿勢が欠かせません。

「どんな行動だったのか」
「なぜその行動になったのか」
「次にどうすれば良いか」

という順番で事実を整理し、サポートするのが、スタッフの尊厳を守りながら成長を促す関わり方です。

看護師の離職を防ぐために学び続けよう!

学び続ける看護管理者

今回紹介した看護管理者の5つの特徴は、極端な例に聞こえるかもしれません。しかし、管理者自身がプレッシャーを感じていたり、マネジメントを学ぶ機会がなかったりすると、無意識に当てはまってしまう場合があります。

もし「自分にも当てはまるかもしれない」と思っても、落ち込む必要はありません。
その気づきこそが、より良いマネジメントに変わるためのスタートラインだからです。

日頃から自分を客観的に振り返り、学び続ける姿勢を持つことが大切です。
その積み重ねが、管理者としてのスキルを向上させ、スタッフの定着やチームの成長に確実につながっていくでしょう。

とはいっても、

「現場でどう実践していけばいいのか…」
「自分のやり方が正しいか不安」
「相談できる相手がいない」

そんなお悩みを抱える方に向け、株式会社UPDATEでは組織マネジメント講座や個別のマネジメント・コーチングをご提供しています。

現場で起きがちな課題をもとに、スタッフが辞めない組織づくりを体系的に学べます。

「チームとしての結束力を高めたい」
「人材が定着する組織にしたい」
「管理者としてもっと成長したい」
という方は、お気軽にご活用ください。

毎日モヤモヤしているけれど、何から始めて良いのかわからないという方に向け、無料の『課題解決!個別相談会』(1回60分)も随時受け付けております。一緒に現場の課題や具体的な解決策を明らかにしていきましょう。

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